2011年12月25日日曜日

協会「News}を更新しました。

更新が遅れておりました、協会「News」を見直し&更新いたしました。



利用者みなさんの
ハートポケットから
心あたたまり・心やすらぐ”刻”が
次から次と、こぼれだす音楽療法を

メリークリスマス


NPO法人 日本ナラティブ音楽療法協会

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2011年11月16日水曜日

東京・講演会 満席となりました。

11月20日(日)新宿ワシントンホテル新館にて開催いたします、志水哲雄先生御講演は定員に達し、満席となりましたので受付を終了致しました。
ありがとう御座います。
なお、11月19日(土)札幌かでる2・7での講演会は席に余裕が御座いますので、お申込み下さい。


NPO法人 日本ナラティブ音楽療法協会

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2011年10月17日月曜日

通信講座・受付を開始しました

予定より遅れまして、皆様に御迷惑をおかけしましたが「音楽療法・音楽心理 通信講座」受付を開始いたしました。

皆様の受講をお待ちいたしております。




NPO法人 日本ナラティブ音楽療法協会

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札幌・東京にて音楽療法講演会

志水哲雄先生をお招きして、11月19日(土)札幌、20日(日)東京にて音楽療法の講演会を開催いたします。

演題は「対象者の理解」〜ホスピスでの音楽療法を通して〜

 「対象者の理解とは、ただ単に対象者の方の疾患についてや、人生の略歴などのアイデンティティを知り理解するのではなく、その方がどのような心配・気がかりを胸に秘めているのかを察知することであり、またそれにどのように耳を傾けていくのかということとなります。
 そのことにより援助する者(音楽療法士など)との信頼関係をより深いものにし、残された生を意味のあるものになるよう、少しでも役立つことを願うのです。」

 詳しくは



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2011年9月16日金曜日

通信講座、少し遅れます

 この秋開講を予定していました、「音楽療法」「音楽心理」ですが、少々(1〜2ヶ月くらい)開講が遅れることをお知らせします。
 多くの方にお問い合せを頂いておりますが、大変申し訳ありません諸事情により開講が少々遅れることとなりました。

 コース案内と料金の案内は提示致しましたので、こちらを御覧下さい。



NPO法人 日本ナラティブ音楽療法協会

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2011年8月26日金曜日

ヒルズ・セミナー予告 <其の四>


・私達はどこまで意識して

  自分をコントロールしているか


「好きなときに、スイッチを押して下さい」という、脳にかかわる実験。

「好きなときに」と言うのは意識そのもので、ある瞬間「押そう」という意識が生まれ、その意識により指を動かしスイッチを押すという行為。

どのような実験の結果になったかはセミナーにて。



ヒルズ・セミナー講師:大湊幸秀



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NPO法人 日本ナラティブ音楽療法協会

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2011年8月22日月曜日

ヒルズ・セミナー予告 <其の三>


・錯視はなぜ生まれるのか
   様々な錯視・錯聴を体験

私達は外界の状況を「すべて正確に」感じ取り、意識上にのぼらせている訳ではない。
視覚にしろ聴覚にしろ、通常我々が思っている以上に少ない情報しか脳には上がってこない。
そのため、脳内部では足りない情報を補うことになる。
脳によって補われ、意識上に上がって来た情報は、我々自信の意識でかえることは出来ない。
このため、意識的には「どう見てもおかしい」「どう聞いてもおかしい」が、「かえることが出来ない」という状況が生まれてくる。
白黒の映像なのに綺麗なカラー映像に見えてしまう。
静止画像なのに、はっきりと動く映像に見えてしまう。
正面を見ている「顔のお面」が、180°回って裏側のはずなのに、またまた正面の「顔のお面」に見えてしまう。
最初聴いた歌では何も感じなかったのに、ある言葉を提示されると、その提示された言葉で聞こえ、意識的に直そう・戻そうとしてもできない。
など、自分の意識ではどうすることも出来ない錯視・錯聴現象を実際に体験して頂きます。
今までにない面白い体験をして頂けると思います。


ヒルズ・セミナー講師:大湊幸秀


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2011年8月21日日曜日

ヒルズ・セミナー予告 <其の二>

・意識と無意識


人間の行動の中で、何処までが「意識」で、何処までが「無意識」なのか。

例えば「見る」こと。

意識して何かを見て、意識していない部分は無意識に見ていると意識上は考えるが、目に入った光の情報をどう解釈するかというのは、「私」という意識が意図的におこなっているわけではない。

誰がその解釈を行っているかというと「脳」が解釈し、「私」の意識に送り込んでいる情報である。

つまり見る行為は能動的ではなく、受動的な行為であり「無意識」であることを、実験などをもちいて話ししていきたいと思います。



ヒルズ・セミナー講師:大湊幸秀




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2011年8月20日土曜日

ヒルズ・セミナー予告 <其の一>

・脳の重さ、大きさと能力の可能性
  脳が大きく重いほど、素晴らしい能力を持っているのか。

  そして、私達は脳が持っている能力のすべてを使っているのか。


マッコウクジラは約8.900g、ゾウは約4.660g、それらに比べて人間は約1.375gと、クジラやゾウは人間より重い脳を持っている。

では、人間やクジラ・ゾウから見ると遙かに小さい脳を持っているコウモリの能力は、脳が大きく重い脳を持っている動物より劣るのか。

脳が健常者の10%でも、IQ126で大学の数学科で主席をとる方もいる。

では、残り90%は使用してないのか、休眠状態なのか。

などについて話をしていきたいと思います。



ヒルズ・セミナー講師:大湊幸秀



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NPO法人 日本ナラティブ音楽療法協会


2011年8月2日火曜日

ヒルズ・セミナー受付開始

The 1st Hills Seminar 「脳と意識 & 音楽心理」
第1回 ヒルズ・セミナーの受付を開始しました。

2011年9月13日(火) 19:00〜20:45
会場:六本木ヒルズ森タワー49階

セミナー内容
 ・脳の重さ、大きさと能力の可能性
 ・意識と無意識
 ・錯視はなぜ生まれるのか
 ・見ている風景は、本当の風景なのか
 ・感情は「意識?」「無意識?」
 ・完璧な記憶と絶対音感
 ・音楽により変化する、映像メッセージ

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NPO法人 日本ナラティブ音楽療法協会

2011年7月21日木曜日

被災された方々への応援動画をYouTubeに

 高齢者施設を利用されています皆さんから、3月11日に被災された方々への応援メッセージと歌声、そして笑顔を収録しました動画をYou Tubeにアップしました。
 素晴らしい歌声、そして素晴らしい笑顔を是非御覧下さい。
 「みんなで頑張ろう」という思いが詰まってます。
 「心ふれあい いきいき元気」のカラオケバージョンも2つ投稿しましたので、こちらも御覧下さい。







NPO法人 日本ナラティブ音楽療法協会

2011年7月15日金曜日

認定および更新条件が改定へ

 6月1日付けで、音楽療法士1級・2級の認定条件および更新条件と、音楽心理士1級・2級の更新条件が大幅に改定されました。
 詳しくはホームページ「認定案内」を御覧下さい。



NPO法人 日本ナラティブ音楽療法協会

2011年7月13日水曜日

脳外科医の上山博康先生と

 先日、久しぶりにテレビでもおなじみの「神の手を持つ脳外科医 上山博康先生」と札幌でお会いしてきました。
 2年半くらい前(2009)の11月1日、北海道旭川。
 この日、朝目覚めると20㎝ほどの雪。
 初雪です。
 昨日、寝る前は「秋」でしたが、朝目覚めると一面真っ白の「冬」なのです。
 午後から講演でしたので、雪が溶けてきたころ(シャーベット状? 5分くらい経った、かき氷?)会場へ向かいました。
 その日は14:00〜上山先生の御講演、私は先生の後、15:30くらいから音楽療法の講演でしたので、「上山先生のあと」で皆さん帰ってしまうのではと心配しましたが、皆さん優しい方ばかりで殆どの方が残って頂き、盛況に終わったのを懐かしく思い出しました。
 7月10日(日)札幌で上山先生の御講演があると聞き、音楽療法の仕事(高齢者施設)を次週に変更して頂き駆けつけました。
 上山先生とは、2年半くらい前の旭川でお会いしてから久しぶりですが「どっかで見たことがある顔だと思ったら」と再会を喜んだ次第です。

 大湊



NPO法人 日本ナラティブ音楽療法協会

2011年7月10日日曜日

低音の魅力

 いつもiPodやiTunesの音楽を、音楽以外の仕事時はBGMということでパソコンのスピーカーや小さい携帯用のスピーカーで聴いています。
 小さいスピーカーですので高音が良く聴こえて来ます、と言うより中音以上の音しか聴こえません。シャリシャリという感じでしょうか。
 先日久しぶりに大きなスピーカー(高音用、中音用、低音用の3つのスピーカー構成)で、いつも聴いている音楽を鳴らしてみました。
 この時もBGMとして鳴らしたので小さな音量だったのですが、驚きです。
 ウキウキ・ワクワク(クリアアサヒの「東京ブギウギ」ではありません)してくるのです。
 ロケット博士の糸川英夫先生が、身体を振動させる音響は右脳的で、より情熱的・官能的・本能的な面に作用し、人間の根源的なものに訴えかけるウエイトが高いと話していたのを思い出しました。
 身体を振動させるほどの低音ではありませんが、同じように右脳的で、情熱的・官能的・本能的な面に作用したのではと考えます。
 イヤホーンの低音とは違う感じです。身体が空気中を伝わってくる音(特に低音)を受け止めることによる効果なのでは。
 みなさんもお試しアレ。
 ただし、他の方々の迷惑にならないようにご注意下さい。

 大湊




NPO法人 日本ナラティブ音楽療法協会

2011年6月23日木曜日

塗り薬を頂きました。

昨日の音楽療法で「最近、汗疹ができて痒くて大変!」という話を利用者の方々に話しました。
今日、昨日の利用者の方に「先生 先生」と後ろから呼び止められ、振り返ると「汗疹で痒いでしょう。薬を持ってきたので塗って下さい」とチューブ入りの塗り薬を差し出されました。
「え〜 良いんですか〜 ありがとう御座います」と蓋を取ると、まだ開けていない新品なのです。
「まだ開けていない新品じゃないですか」と言いますと、「いいから、いいから、使って下さい。私の所には他のがあるから」
も〜! 胸にジ〜ンと来ました。
自身は車椅子の生活で大変なのに、昨日の私の話を聞いて、何とかしてあげたい、そう言えば家にクスリが?と、家に戻ってから私の為にクスリを探したことと思います。
それも、開封して使っているのは失礼と、新品を探して頂いたと思います。
感謝です

私の事を心配し気にかけて頂き、こんな幸せなことはありません。




NPO法人 日本ナラティブ音楽療法協会

2011年6月14日火曜日

原発 / 考

 今朝の新聞にイタリアが国民投票により「脱原発」へ向かい始めるようだとの記事が載っていました。
 これで「脱原発」へ向かう国は、スイス、ドイツ、そしてイタリアと3ヶ国となり、原発大国のフランスでも脱原発への動きが加速しそうです。
 ただし現在の所、原発が止まっても使用済みの核燃料がその原発に残され常時管理していかなければならなく、なにか事故があれば福島原発と同じようなことになる危険性を含んでいます。
 放射性廃棄物が無害になるまで100.000万年(10万年)以上といわれています。と言うことは、放射性廃棄物処理施設は少なくても10万年以上の耐久性を持っていなければならないことになります。
 10万以上年耐える建造物! その建造物が仮に出来たとしても、人類は10万年後まで存在するでしょうか? 今の人類が滅亡し、また新たな人類(知的生物)が誕生することも考えられます。(猿の惑星?)
 10万年経過するまえに、そのあらたに誕生した人類(知的生物)にその建物(放射性廃棄物処理施設)を開くなとのメッセージを誰が、どのように伝える?
 浦島太郎の物語と似ています。
 でも、その前に10万年以上の耐久性を持った建造物を作ることは不可能と思われます。せいぜい数百年?数千年? その間には地殻変動も起こる可能性もあります。
 人類に10万年以上の負をおうことになる原発。
 人類の手で完全に・安全にコントロールできない原発。
 このことに気がつき目覚め、原発廃止へ動き出した各国。
 日本は原爆を2回も被爆した被爆国であり、そして今回の福島原発の事故。
 これらを考えて原発廃止に動かないなら、歴史上に「おろかな国民」という名を残すことになるでしょう。




NPO法人 日本ナラティブ音楽療法協会

2011年6月2日木曜日

携帯電話と脳腫瘍

 先日の新聞に、世界保健機関(WHO)が、携帯電話の電磁波とガン発症の関連性について「聴神経腫瘍や神経膠腫(こうしゅ)の危険性が限定的ながら認められる」との調査結果を発表したと載ってましたが、もしかすると私はその事例かもしれません。
 6年程前に耳の聞こえが悪くなり日赤に入院しました。最初は原因不明の突発性難聴との診断でしたがMRIを撮ったところ「右聴覚神経腫瘍」と「左三叉神経腫瘍」の2つが認められました。
 両方とも良性の腫瘍とのことです。
 開頭しない「ガンマナイフ」という手術により、今は安定しています。

 腫瘍が出来はじめたのは診断された5年くらい前ではないかとのことでしたので、今から11年くらい前と思われます。
 携帯は15年ほど前から所持してましたので、携帯の電磁波が原因かと考えてしまいますが、はっきりとした原因はわかりません。
 その時に使用していた携帯電話、パソコンの近くで受信するとパソコンの動作がおかしくなっていたのを覚えています。(エラーやフリーズなど)

 右耳の聞こえが悪いと気付いたのは、耳になにか蓋をされたような感じがして、耳垢が貯まっているのかな、季節の変わり目が影響しているのかな思ったときです。
 近くの耳鼻科では、耳はきれいだからと薬を出され飲んでいました。最初は薬を飲むと治ったのですが、しばらくすると薬を飲んでも変わらないためその病院へ行くと直ぐに日赤を紹介され、日赤ではその日のうちに入院となったのです。
 めまいと言いますか「ふらつき」も、その頃ありました。疲れているのかな? 疲れがとれたら良くなると思っていました。
 ある日バスから下車するとき、もの凄い勢いで前のめりに転んでしまいました。バスの運転手はもちろん周りの方々もビックリするくらいの転倒でした。
 そのころの「ふらつき」は地に足が着いていない感じなのです。雲の上を歩いているような感じでした。

 みなさんも、このような症状がありましたら直ぐに大きな病院へ行くことを勧めます。
 お気を付け下さい。





NPO法人 日本ナラティブ音楽療法協会

2011年5月25日水曜日

特養の音楽療法にて

 今日、8年以上音楽療法をおこなっている特養に行ってきました。
終了後、いつも参加されている利用者の方に「歌って、笑って、心のビタミンだね!」と言われ大変嬉しくなって帰って来ました。
 また認知レベルが下がっている方々も施設に着くと、「あら〜 久しぶりだね〜」「なんか、見たことあるわ」「今日来ると思って、ここで待ってましたよ」「そうそう、昨日も会いましたね」「まっ、うれしい」「お〜お〜 よろしく〜」などどと大変喜んで頂き、あらためてこの仕事に就くことができて幸せだと感じました。
 この施設も、他の施設のみなさんも、笑顔が素晴らしく大好きな方々ばかりです。
 そしてみなさんに感謝です。




NPO法人 日本ナラティブ音楽療法協会

2011年5月18日水曜日

高齢者の皆さんから、日本に応援メッセージ


今回の震災について、北海道旭川「ふれあい」デイケアの皆さんと音楽療法中に何度も話しをしました。

話しの中で「何か出来ることはないか」「何かをしたい」「手を差し伸べたい」「早く何とか出来ないか」などの声を多く聞きました。

利用者の方々の様々な気持ちが、声になって飛び交ったのです。

考えてみますと、みなさん戦中、戦後なにもなく、ボランティアの方々もいない時代を頑張り、素晴らしい日本を作り上げた方々なのです。

家はバラックや長屋で、米は勿論、塩・醤油にも事欠きましたが、みんなで助け合い、その時代をしっかりと生き、そして今の日本を作り上げた方々です。

その自信、そして助け合いの気持ちが根底にあるのではないでしょうか。

利用者の方々からは「私達は戦後の日本を、頑張って素晴らしい復興を遂げることが出来た。今私達はこの年齢になってしまったが、今日の日本を背負っているみなさんには、今回の震災、原発事故には負けないで、震災前より素晴らしい日本を作って欲しい、頑張れ!」との思いが伝わって来ました。

みなさん70歳後半〜90歳後半の方々です。100歳を超えた方もいらっしゃいます。

そうのような思いが日に日にふくれあがり、物理的には何も出来ない状況だが、励ます事だけはできるということとなり、みんなでメッセージを伝えようとなりました。

利用者のみなさんと、どのようなメッセージが良いか? と話し合いましたら利用者の方々から「みんなで 頑張ろう 日本」が良い、特に「みんな」がいいねとなり、私が作詞・作曲しました「心ふれあい いきいき元気」を歌った最後にみんなで応援コールをしようとなりました。

 これから暫く、みなさんと一緒にメッセージを発信していきたいと思っています。




NPO法人 日本ナラティブ音楽療法協会

2011年5月10日火曜日

エビデンスの限界?

3月中旬頃に、7年ほど前ガンマナイフ手術(右聴覚神経腫瘍)を施した右耳の聞こえが急に悪くなってしまいました。
その数日後にはめまいもあり、フラフラした感じになりましたので、手術を受けた脳外科へ行きMRIや聴力検査を受け、医師の話を聞いてきました。
しかし医師は「わからない」「良くなったり悪くなったりしながら、終熄していく」「が、今回のめまいも含めてわからない」とのことでした。
その1ヶ月後にはめまいがひどくなり、立って歩くことが出来なくなり耳鼻科へ行きました。しかしそこでも「わからない」。
めまいを押さえる注射と薬で良くなりました。

Evidence Based Medicine(EBM)
「確率から割り出される治療指針を基に科学的アプローチをおこなう医療、つまり確率論を基本として、個々の患者に有益な効果をもたらすことを目的とした医療の方法論」が、最近巷で言われているエビデンス。
しかし今回の私の場合、EBMでは「わからない」「捉えることが出来ない」ということなのではと思います。
私は脳外科へ行く頃「原因はストレス」なのではと思っていました。
ですから、脳外科の医師は今回の震災のことも含めて「心」や「ストレス」に関してのことを話し、対話できるのではと思っていました。
特にその脳外科の医師は、本協会とは別の音楽療法団体「講演講師」をしてましたので、そう思っていたのかも知れません。
その後、のんびりするように心がけて過ごしてきましたら、耳の聞こえも少し良くなって来たように思います。(ザ〜、ウ〜、キィ〜、コ〜などの耳鳴りはありますが)
ナラティブの大切さを身をもって体験した次第です。
Narrative Based Medicine(NBM)
「患者の人生の意味に着目し、その人生物語を患者自らの言葉によって医師やセラピストなどに語るという、医療における「語り手」と「聴き手」による「対話」を通しての方法論」

NPO法人 日本ナラティブ音楽療法協会

2011年5月6日金曜日

作法

先日、デイケア(高齢者施設)での音楽療法時「習い事」の話になり、みなさん若い時に「お花」や「お茶」「日本舞踊」などを習っていたと話が盛り上がりました。
若い頃に習った「お花」や「お茶」「日本舞踊」など習ったことはすっかり忘れてしまった。でも玄関や戸の開け閉め、靴の脱ぎ方、目上の方への挨拶の仕方、お辞儀の仕方などの「作法」はしっかりと身についていると話されていました。
作法は誰かにきちんと教えて頂かないと、なかなか身につかないものと考えます。
今回の震災では、世界中の方々から「日本人は素晴らしい」などと賞賛の声が聞こえ嬉しくなってしまいますが、「お花」や「お茶」「日本舞踊」などを習う子供達が少なくなり「日本独自の作法」「おもてなしの心」が、以前より薄らいできているような感じを受けるのは、私だけではないように思います。
習い事だけでなく「家庭」や「学校」「隣近所」からも作法は学べるのですが。

NPO法人 日本ナラティブ音楽療法協会

2011年4月15日金曜日

札幌時計台の〜 の続き

時計台の近辺、人通りがなく寂しい、元気がない、元気が出ないと書きましたが、思い出したことがあります。
数年前、その日初めて音楽療法に参加された方が、中頃に「いや〜!騒がしくて〜・」と大きな声。私は、ドキッとしました。
いつも静かな所で暮らしてきて「こんなにうるさい所に来てしまった。あ〜うるさい!」と言われるのかなと思ったのです。
ところが「いや〜! 騒がしくて、いいね〜!」と言われたのです。
そう言えば私の祖母もお正月やお盆に、私の母などの兄弟とその家族が祖母の家に集まったとき「騒がしくていいね〜!」と嬉しそうな顔をしていました。
いつもは一人暮らしで「みんなが来ると忙しく大変なのに、なんで?」と子供心に思っていましたが、祖母の嬉しそうな笑顔が忘れられません。
震災に遭われた方々も、一日も早く「騒がしくていいね〜!」と、沢山の笑顔や笑い声が出るように心よりお祈り致します。




NPO法人 日本ナラティブ音楽療法協会

札幌時計台の廻りは無人状態

 4月10日(日)に札幌で「音楽療法研究会」(音研)があり講師をしました。
 今回は「生きる」に関連した様々なテーマ。例えば「高齢で生きる元気がない。何も出来ない私が、生きていてもしょうがないと考えます。どうしたらよいでしょうか?」に対する言葉を考えたり、人類永遠のテーマである「人はなぜ生きるのか?」などを話し合い、私の座右の銘である「而今」(じこん)について伝えました。
 「而今」道元禅師の言葉で、「ただ今を、しっかり一生懸命生きる」という意味です。
 音研の後、時計台の近くで懇親会を行いましたが。日曜日というのに時計台の廻りには誰もいません。ビックリしてしまいました。
 東日本大震災の影響と思いますが、いつもは大勢の観光客がカメラや携帯を手に、時計台をバックに撮影しているのですが誰もいないのです。立ち止まって見ている人もいないのです。
 時計台前にある懇親会のお店も、日曜日の午後4時というのに私たち以外のお客は数名という状況でした。
 人が少ないというのは寂しい、元気がない、元気が出ないと実感した次第です。

NPO法人 日本ナラティブ音楽療法協会

2011年4月8日金曜日

三浦綾子記念文学館・音楽「ひかりと愛といのち」

 私(大湊)は、旭川にあります「三浦綾子記念文学館」内のBGM制作、そしてそのBGMをCDにして館内で販売して頂いています。
 旭川へおいでの節は、旭山動物園だけでなく、是非「三浦綾子記念文学館」にも足を伸ばして頂き、良く眠れる曲(^^)が10曲ほど収録されていますCDのお買い求めも、よろしくお願いいたします。ちなみに税込み2.100円です。
 なお、お越し頂けない方には、発送もいたしますので御連絡下さい。
 p.f@nifty.com

ひかりと愛といのち




NPO法人 日本ナラティブ音楽療法協会

2011年4月6日水曜日

舞人「高 玲子」

 昨日のブログに登場した、舞人「高玲子」(こう れいこ)氏について、以前執筆したコラムが出てきましたので御紹介したいと思います。


 人間の基本情動の中に「愛」は入っていない。

なぜか。

 「愛」の形は様々であり、いろいろな情動が組合わされることによって、愛という情動は形成されるからである。

 幸福な愛は勿論、心配や悲しみの底を流れている愛、嫌悪感の中に存在する愛、嫉妬やねたみを生みだす愛、快楽としての愛、神へ(から)の愛、愛がある故の憎しみ、母と子や兄弟に代表される肉親愛など様々である。

 相反すると思われる情動の中に存在する「愛」、「愛」ゆえに悲しみや憎しみが生まれる人間の性、これらを言葉ではなく舞うことで表現し続けている舞人がいる。

 舞人「高玲子」である。

 腕や手は勿論、指先・爪の先までが舞う舞人であり、空間をも舞人に寄り添い舞人の一部となる。

 「面」をもちいての舞であるが、微笑みの面から憎しみが溢れ、悲しみの面からは幸せがこぼれ落ち、面は刻と共に表情を変え、観る者を異次元の「愛の世界」へといざなう。

 舞人「高玲子」によって描き出される愛の姿は、観客と呼ばれる我々の過去や現在の己の姿を彷彿させ、自己の奥深い内面へ到達し魂を揺さぶるのである。

 揺さぶられた魂は自己解凍を誘発し、深く心の奥に閉ざされていた意識が表出し始める。

 舞人「高玲子」、時空間を共にする人々を自己の精神内界へいざなう舞人である。


NPO法人 日本ナラティブ音楽療法協会

2011年4月5日火曜日

中江紀洋展「北斗の彼方へ」

 先日、北海道立釧路芸術館を訪れ、彫刻家中江紀洋氏の作品に久しぶりに出会ってきました。

 中江氏は、本協会の理事であり舞踊家の高玲子氏と親しく、半世紀以上の友人であります。

 20年程前に高玲子氏が、阿寒の草原でおこなった中江氏の作品展(野外)で舞うというので出かけた折、中江氏と彼の作品に初めて出会い、魂が大きく揺さぶられたことを忘れられません。

 その数年後、北海道立帯広美術館での彼の作品展にも出向き「高玲子氏の舞」「私の音楽」「中江氏の彫刻」と3者によるコラボレーションを楽しんだ次第です。

 その時、友人の歯科医師から調達したという歯形を用いた作品達の前では、様々な音が・様々な物語が・様々な場面が・様々な感情が走馬燈のように廻りだし、動く事が出来ませんでした。

 北海道音威子府の彫刻家「砂澤ビッキ」氏の作品も、初めて彼の作品を前にしたとき同じように感動で動く事が出来ませんでした。

 晩年、居酒屋で出会ったときの彼のギョロリとした目を忘れることが出来ません。

 しかし同じ彫刻家であり、その作品達に魂が揺さぶられるのですが、2人の作品達はそれぞれ違う揺さぶり方をするのです。

 大まかな言い方をすると「砂澤ビッキ」氏の作品は、大地に、草木に、大陸に引きずり込まれていく感じに対して、「中江紀洋」氏の作品は、空、宇宙、永遠(とわ)に導かれていく感じなのです。

 砂澤ビッキ氏は「地」であり「地球」(アース)であり「太陽系」、中江紀洋氏は「海」そして「異次元」「過去・未来」なのです。

 是非、お二人の作品に接し、魂を震えさせて下さい。


NPO法人 日本ナラティブ音楽療法協会

2011年4月4日月曜日

たけし氏の言葉から考える音楽・歌

 被災者の方々へ「歌うことしかできないと言って、全然知らない歌を歌う、全然知らない歌手」というコメントが、たけし氏から発せられたという新聞記事を読みました。
 指摘はある程度「的を射ている」が、外れているところもあるように思われます。
 「的を射ている」方(たけし氏は、こちらのつもりで発言したと思います)は、何かをしなくてはが、何かを「してやろう」となり、「自分は歌うことでしか励ますことが出来ないと思うので、自分の作った歌を聞かせて、元気にしてやろう」と被災地で活動を目指す、自己満足な全然知らない歌手。しかもギター1本あれば元気に出来ると、食料・ガソリン・宿泊などのことは考えず、とりあえず出発し、被災者の皆さんから「元気になった、ありがとう」と色々な物を頂けるとの考えも頭の隅にある全然知らない歌手と思います。
 以前ある地方新聞で、これからプロを目指し音楽活動に専念する「人前で歌うことに慣れたい」ので、ボランティアコンサートを開く福祉施設を募集しているとの記事を読みました。
 福祉施設での音楽活動をそのように考える全然知らない歌手と、それを美談として堂々と記事にする新聞記者には、ビックリというよりあきれてしまった事を思い起こした次第です。
 たけし氏の発言で外れているなと思う点は、全然知らない歌手が全然知らない歌を歌っても、感動が襲ってくることが多々あるのです。
 音楽・歌には絶望・無力感を希望に・勇気にかえる大きな力が秘められています。
 その力を、その場・その時にうまく使って行かなければなりません。
 音楽療法士・音楽心理士の力量が試されます。

NPO法人 日本ナラティブ音楽療法協会

2011年4月3日日曜日

情報と心

 今回の震災情報、3月11日発生時から2週間ほどは地震時の映像や津波によって建物や車、田畑が押し流されていく様子が何回となくテレビの映像、新聞の活字などにより繰り返し報道されました。
 これら映像や活字による情報から、知らず知らずに疑似体験に襲われ、心に通常とは違う大きな変化が現れたことと思います。
 また、何かをしなければと思う気持ちが表れるのですが「何も出来ない自分」に対して苛立ちや焦りのような感覚も生まれたことでしょう。
 特に3週間ほど経ってから報道される内容は、ボランティアでいろいろな方々が現地に駆けつけ、様々な援助をし喜ばれている情報が多くなって来ました。
 しかしそのような情報に接することにより、何かをしたい、でも「何も出来ない自分」に対して、自分を責めてしまう心は生まれてませんか。
 あの人たちは遠くから駆けつけ、見ず知らずの被災された皆さんのために頑張っている、なんと素晴らしい人達なのだろう。その人たちと比べて「私は」。と思ってしまい、心の悪循環に陥ってませんでしょうか。
 被災された皆さんのため、そして日本を元気にするためには、まず私たち自身の心を元気にすることが大切なことと思います。
 そして元気な心を持って「無理をせず」自分が出来ることをおこなっていきましょう。

NPO法人 日本ナラティブ音楽療法協会

2011年4月1日金曜日

言葉でのコミュニケーション「話す・聞く」

 「一方的に話す」「黙って聞く」このような会話(?)でコミュニケーションは育ちません。
 心と心が通じない、相手の気持ちが読めないなど、共感が生まれないのです。
 話し上手・聞き上手の方は、話しながら聞き、聞きながら話す事により、お互いの気持ちがわかり、共感が生まれコミュニケーションが発達し、心がふくらんでくる、会話上手です。
 一方的に話す方は、相手がどのように感じているのか、何かを言おうとしているのか、などを読み取ることが出来ず、聞いている方はだんだんとその話から距離をとってしまいます。
 以前、私は居酒屋で一方的に話す方と対面で飲んでいました。
 その方から言葉が次々と発射され、私は飲むタイミングを失い、ビールジョッキを手に持ったまま15分、20分。本当に飲むタイミングがないのです。初めての経験でした。
 飲み放題だったのですが、90分で結局ビール2杯でした。勿論、帰宅してから飲み直した次第です。
 話の内容は自身の病気のことだったと思います。手を替え品を替え、言葉を替えて同じようなことを次々と発射されました。ビールも飲めませんでしたが、言葉を言うタイミングもつかめず、私が発した言葉は「え〜、うんうん、そ〜」などで、会話にはまったくなってなかったと思います。またトイレに立つタイミングも難しかったのを覚えています。
 今後、その方とは飲食の場には行きたくないと思ってしまいました。
 それでは黙って聞く方。ただ話を聞き、うなずいていればそれでよいのなら犬猫鳥の方が聞き上手です。
 話の内容や、その事に対しての考えを、打てば響くように相手に話す・反応することにより、弾む会話となりコミュニケーションが発達していくのです。
 話し方研究所会長の福田健氏は「会話は、話しながら聞き、聞きながら話す相互作用が活発であってこそ、楽しいのです」とコメントしています。

NPO法人 日本ナラティブ音楽療法協会

2011年3月24日木曜日

利用者の方から頂いた「句」

 次号の会報誌に掲載致しますが、会員の音楽療法士の方が利用者の方から手紙を頂いたそうです。

「音楽療法がある日は、気持ちが楽しくてディサービスに行くのが待ち遠しいです。 

〜(中略)〜  字あまりだけど好きで俳句を一句作ったので聞いて下さい。」


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=「まわりの人々の愛と力をもらい受け、

朝 ガッツの出る心の楽しさ」=

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愛の中には音楽療法も含まれるそうです。

車椅子、要介護認定4、80才の方です。
素晴らしい・信頼された音楽療法を行っているのが、目に浮かびます。



私:大湊も利用者の方に句を詠んだと、句が書かれたものを頂いたことがあります。

その紙を広げて見ると、そこには


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=「ハゲだけど、帽子をかぶれば

いい男」=

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その方と大笑いしました。老健入所・車椅子のクリアな86才女性です。
もうすっかり「なじみの関係」ですネ。
大変うれしく、ルンルン気分となり、その日の音楽療法はノリノリで大変盛り上がりました。


NPO法人 日本ナラティブ音楽療法協会